大阪がん患者団体協議会は、大阪府下のがん患者団体がより一層の結束を目指して結成されたがん患者団体の連合体です。
社会の高齢化に伴い、がん患者は急増しております。国民の2人に1人ががんに罹患する時代になりました。
一方でがんの医療技術が著しく進歩した結果、がんサバイバー(生存者)は増加の一途にあり、治療や治療後の後遺症に苦しみ、将来への生活に不安を抱いている患者も多くいます。また医療が進歩したとは言え、まだまだ不十分であり、患者の多くは治療による副作用や再発の不安を抱えたまま、苦しみ続けているのも実情です。行政の対応も社会的支援も不十分で、肉体的にも精神的にも、満足なQOLが得られているとは言えません。
がん患者・家族・遺族にとって、医療に対する期待、行政に対する要望、がん患者同士の助け合い(ピアサポート)の普及など、多くの課題が残されているのが現状です。
このような状況下において、多くのがん患者団体がそれぞれの立場や考え方に基づいて、がん患者・家族・遺族の支援活動をしていますが、これらの活動団体が結束することによって、がん患者・家族・遺族のQOLの更なる向上をめざしています。特に、大阪府がん対策推進委員会と各部会に委員を推薦し、行政とともに大阪府のがん医療の向上をめざしています。