日時:平成28年2月19日(金曜日)午後2時~午後4時
場所:大阪赤十字会館401会議室
平成27年度第1回がん検診・診療部会に行って来ましたので、報告させていただきます。
初めての経験であり、たくさんの資料にも驚きました。
この部会だけは、委員ではなく、患者会代表のオブザーバーとしての参加であり、オブザーバーがどのような立場であるのかと言う事は疑問であり、聞きましたが納得のいく返答ではなかったと感じます。発言は2回求められました。
議題(1)重点受診勧奨対象者に係る市町村の取組状況について
(資料1)取り入れなかった理由については、負担が多い・人口が違うなどという
アンケート結果でした。
議題(2)がん検診精密検査受診率について
平成25年度精密検査受診率が許容範囲を下回る市町村に対し、資料等を観て意見を求められました。
検診をうけても精密検査の受診率が低いと言う事に、私はすごく疑問を持ちまし た。個々の検診に対しての意識の違いはあるものの、受診率の低い市町村に対し ての依頼文だけではなく個々への後押しをしてもらえないかと発言しました。
返答としては、各市町村に一任しており、個々への電話などの対応はしていない との事でした。
議題(3)平成27年度精度管理センター事業の実施報告及び平成28年度の取組について
(資料5)《一部抜粋》
【精度管理センターにおける課題取組状況】
【平成28年度計画】
〈市町村への専門的・技術的支援〉
・精度管理指標の分析および改善のための助言実施
支援市町村における精度管理指標のモニタリング
・精検受診率の改善を目指すための支援
・乳がん精度管理委員会開催に向けての助言
・子宮がん精度管理委員会開催に向けての助言
・肺がん検診報告会開催に向けての助言
・市町村がん検診担当者向け研修会の開催(3回/年)
・市町村担当者向け検診マニュアルの作成
・国庫補助金事業・新たなステージに入ったがん検診の総合支援事業
(受診意向調査等)の実施支援
〈市町村の検診データの収集・分析〉
・市町村がん検診データの収集・分析による課題の抽出
・精度管理システムの運用
・乳がんマンモグラフィ単独検診開始に伴う、精度管理システムの改修
〈検診機関における精度向上に対する支援〉
・胃がん症例検討会の開催
・乳がん症例検討会・研修会の開催
・肺がん従事者研修会の開催
・胃がん検診実施機関への技術支援
〈指針改定に伴う事業〉※新しい取り組み
・胃がん検診・乳がん検診の指針改定に伴う課題抽出
(大阪府の開催するがん検診・診療部会胃がんワーキングでの検討)
・精度が管理された検診体制整備のための市町村支援
(内視鏡検診実施に関する各種標準様式の検討・マニュアル作成等)
〈検診体制の拡充支援〉
・肺がん個別検診導入の支援
〈重点受診勧奨対象者層を考慮した個別受診勧奨の推進〉
・個別受診勧奨実施市町村の受診率モニタリング等による効果検証
・個別受診勧奨実施市町村を増加させるための働きかけ
・個別受診勧奨用勧奨ツールの作成支援
・モデル市町村の事例紹介
議題(4)第二期大阪府がん対策推進計画の取組状況について意見を求められ発言 しました。
たくさんの新しい取り組み状況の資料を見て感じたこところは、がん予防につな がる学習活動充実支援事業の事です。
府内公立中学校において教科学習等の取組みしている市は、平成27年度は8市。
内容は、がん経験者か、がん拠点病院の医師、看護師による講義。
女子に対しては、女性がんも含め、子宮がんのワクチンの事だけではなく、多く の中学校、高校に学習の場を広げてもらいたいと発言しました。
(資料6)平成28年度取組(案)としては
・対象を府内公立中学校12校(予定)との事
・がんの教育総合支援事業(文部科学省事業)
(予定)・高等学校の教科学習及びHR活動等での取組み
【参考 資料】がん検診精密検査受診率について
(資料3別紙)《一部抜粋》
〈意見〉貴市(町村)のがん検診精検受診率が以下のとおり許容値を下回ってい
るため、精密検査の受診率勧奨、事後指導を徹底するとともに精密検査の受診
状況を把握して、精検受診率の向上のため、一層の取組みを行うこと。