平成25年度第2回がん対策推進委員会が2014年3月24日に開催されました。
初めに、がん検診・診療部会、患者支援検討部会、緩和ケア推進部会、肝炎肝がん対策部会、小児がん部会、がん診療拠点病院部会、粒子線がん治療検討ワーキングからの報告があり、その後、各部会に関して質疑がなされました。がん診療拠点病院部会の質疑は行われませんでした。以下の質問を・要望をいたしました。
(1)がん検診・診療部会報告について: 重点受診勧奨の対象年齢層に入らない人たちが油断するのではないか、その点にも配慮が必要。
(2)胃がんの重点検診勧奨の年齢設定について: 第1回部会で一旦「60才~74才」と決まったことが、その後、60才~69才に変更されたことには疑問が残る。中山部会長は「透視台から落ちる事故があるから」と回答。
(3)患者支援検討部会報告について:患者側委員の意見も採り入れられたアンケートが実施されていることを高く評価。
(4)緩和ケア推進部会報告について: 栄田委員から提案されているように、入院治療計画書に「緩和ケア」の項目を入れてもらいたいと要望。
(5)肝炎肝がん対策部会報告について: ①大阪府のC型肝炎ウイルス検診は人口規模から見て少ない数字だ。対象者の洗い出しが不十分な結果ではないか。②糖尿病、脂肪肝等が原因のウイルス感染以外の肝がん対策も必要ではないか。
(6)がん登録部会報告について: 昨年12月にがん登録の法律ができたが、新しいシステムを作り専門職を養成するために莫大な予算が投入される。法制化を推進してこられた津熊部会長は費用対効果をどのようにお考えか。法律は自分が要望したのとは異なる内容になったとの回答。
続いての「第二期大阪府がん対策推進計画取組内容の検証・評価」の議論においては次の質問をしました。
①敷地内禁煙に関して: 24年度現況報告書によると、いまだに敷地内禁煙が実行されていない拠点病院が、国指定では「南医療センター」、府指定でも6病院あり問題だ。
②在宅に関して: 大阪府全体の「在宅マップ」を府主導で作れないか? 最低限の情報を掲載したマップ作成は可能ではないか、と後日、意見書も提出。
他にも質問を用意していたのですが、時間の関係上、発言できませんでしたので、別紙にて意見・要望書を府に提出しました。このがん対策推進委員会は、各部会の上に存在する機関であるにもかかわらず、各部会からの決定事項の報告を承認するのみで、そこから発展的な意見を出し合う場とはなっていません。もう少し、存在意義のある委員会にすべきと府の方に提案していこうと思います。