議事
(1) 国指定がん診療連携拠点病院の指定更新及び新規指定に係る推薦について
大阪府には今まで国指定拠点病院が14病院、府指定病院が46病院と合計60の拠点病院が存在した。ところが第2期がん対策推進計画で、「分野別施策と個別目標」で国により新たな拠点病院のあり方の検討が明記され、拠点病院の申請要件ハードルが高くなった。
国による問題点の指摘「課題と対応策」
① 拠点病院間の格差の存在
人材配置要件、診療実績要件等の強化、相談支援体制の充実によるさらなる質の向
上及び一定の集約化
② 拠点病院未設置の空白の2次医療圏の存在→「地域がん診療病院(仮称)」の新設
③ 特定のがん種に特化した診療を行う病院の存在
④ がん診療提供体制に関するPDCA体制の構築
よって大阪府も国に準じて高いハードルの新規・更新の要件が採用され、来年度からは新たな拠点病院体制が敷かれることとなる。
(2) 大阪府の国・府拠点病院に係る今後の予定
① 前回の拠点病院部会で成人病センターと5大学病院(特定機能病院)をオンコロジ―
センターとして別枠でとらえる。
② 8つの2次医療圏にそれぞれ2つの国指定拠点病院を採用する。
③ 国指定拠点病院は府指定拠点病院から格上げする。
④ 更新に関してはほとんどの拠点病院がハードルをクリアー。よって今後は2次医療
圏における国拠点病院の新規指定が検討される。府指定は国より少しハードルを低
くして申請要件を決める。
(3)現行
前回市立堺病院と府立急性期総合医療センターが国指定となったため、16の国
指定病院が存在していた。そして今回大阪市2次医療圏で3病院が国指定に名乗り
をあげた。大阪警察病院・淀川キリスト教病院・?
大阪市は最大枠5.既に4の国指定があり、残り1枠であったが、大阪警察病院
が獲得した。この結果今までの大阪赤十字病院が5枠から外れることとなったが、
僅差であることと、国際貢献度が大であることから存続と決議された。
よって大阪府2次医療圏の国指定は17病院となった。