議題は
1)専門医療機関、協力医療機関の指定についてとその要件などの改正について
2)取り組み内容の検証、評価について、
3)その他
です。
専門医療機関の指定要件は抗ウイルス療法やエコー診断など7項目ありますが、新たにインターフェロンフリーなどの抗ウイルス療法が加わりました。
また指定について従来の大阪府の研修会に参加することの簡単な文言から大阪府、医師会などの各種関連学会などの研修会に1回以上参加のことと明文化されました。更に治療の実績や情報の提供など報告書の提出も追加されました。診療機能の所で大阪府がん対策推進委員会肝炎肝がん対策部会のものが日本肝臓学会作成の治療指針ができることに代わりました。
それから取り組みの検証に入りましたので、患者代表として発言しました。例えば24年度市町村のB型肝炎ウイルス検査で35136人の中270人の陽性者がいるのに専門医院などで検査を受けた人は、56%あとの117人は未受診の状態、委託医療機関でも3年間の調査で陽性者493人中、受診したのは181名の38%だけ。これではせっかく助かる命が助からなくなるので、その対策をするよう求めました。
参考として林先生監修のNHKの本で「B型肝炎は無症候キャリアでもガンを発症するので、年に一度は必ずエコー検査を」と言うドクターの漫画絵をカードにして陽性者に渡したらどうかと提言しました。「参考にして検討します」と府側から回答がありました。
その他、他県のよい例はまねたらどうか、例として佐賀県が会社の健康診断担当の検査機関を活用した職域検診の成功例や兵庫県や奈良県の全市町村の検診実施状況や個別勧奨がわかる一覧表の作成など求めました。また兵庫、奈良、和歌山のウイルス検査推進の新聞の全面広告などの活用も提言しました。
最後に一昨年に設置されたはずの専門部会の稼働状況について質問しました所、林座長よりそのつもりで委員まで決めていましたが、相次ぐC型肝炎の新薬が登場し、そのままになっているとの弁解じみた答弁でした。なにか日本肝臓学会の動きを気にされているような感じでしたが、大阪でできることは大阪独自でやってみてあとで訂正すればと素人ながら思いました。
(感想)他県のよい対策など取り入れたら良いこと、個別勧奨も近畿では実施率最低の44%になっていることの認識、 資料の市町村健康増進事業の横縦の合計が微妙にずれていること、なぜ検証をしてないのかなど、疑問を感じる点もありました。
あと手帳の活用、肝疾患の窓口の電話番号の違い、核酸アナログの更新資料の問題、脂肪肝の急増の問題、その他まだまだあります。今後窓口訪問しながら対応します。
なお、午後5時半から部会の様子が放映され驚きました。改めて新聞テレビなどマスコミに強い小池代表(B型肝炎訴訟大阪原告団代表)の努力に感謝します。