平成27年度第1回肝炎肝がん対策部会報告

(開催日)平成28年2月9日                  (報告者)原井川英司(大阪肝臓友の会)

日時 平成28年2月9日 17:00-18:00

場所 大阪府がん循環器病予防センター 

 

遅くなりましたが2月9日の部会報告をさせていただきます。

議事として①肝炎専門及び協力医療機関の指定の件 ②肝炎専門医療機関の現状 ③肝炎フォローアップ事業 ④第二期大阪府がん対策推進計画について  ⑤その他となっています。

その前に、私達患者会として国の28年度方針に沿った7項目の事案を提示し部会で検討してほしい旨,申し入れしましたが却下され驚いた次第です。

7項目は以下の通りです。○重症化予防の実施○肝炎コーディネーターの採用○健康手帳の発行○肝疾患相談センターとその広報対策○医療機関の地域連携体制強化○肝炎対策の重点計画

○資料の公開などです。

特に重症化予防は国も予算をつけ積極勧奨しています。47都道府県中、事実上大阪府のみ未実施です。この点だけは譲れないので府議会など通じて折衝予定です。

〈ウイルス検査受診数など〉

●専門医療機関数は168で+5、協力医療機関も630で昨年より23増えています。

●健康増進事業(市町村)のウイルス検査受診者数は3609人増えて35890人でした。

原因は大阪市の特定検査申込書にウイルス検査項目を入れただけで2407人増となりました。健常者には病気云々よりも、ついで受診で受けることの方がよっぽど効果があるよい例です。

●保健所も475人と153人増となりました。

●大阪府の委託医療機関のウイルス検査受診者数はB型で10787人の37名増です。

<専門病院受診数>

●128名に送付して43名回答(33,6%)うち専門医療機関受診27名(58,7%)

職員の呼びかけよりも医師がはっきり本人に受診の必要性を示すことが大切と職員の話。

特にB型は経過観察で帰す医師も多く後で末期がん状態で再訪する患者をよく聞きます。

<全体の感想>

今回で4度の出席ですが、職員がつらつら説明し議論、討論や意見交換もなく無事終了の感じです。部会の前にも7つの要望書や職場のウイルス検査、有名人の「知って肝炎プロジェクト」の活用など提案しましたがお金がかかるなど全く聞く耳持たずの態度に失望しました。

しかし事は府民の命がかかっている問題です。国も重症化予防に力を入れています。大阪だけが蚊帳の外にならないよう最後の⑤その他で重症化予防の実現を部会で要望しました。

 

<府と政令市、41市町村の問題>府の無料ウイルス検査(堺市民大阪市民除く〉の自治体の活用状況、41市町村独自の健康増進事業の実態、堺市の特定感染症事業、無料委託医療機関のない大阪市など課題の整理をしつつ肝炎対策に取り組んでもらいたいところです。    以上