平成27年度第1回大阪がん対策推進委員会報告

(開催日)平成28年3月30日                   (報告者)栄田美枝子(がん患者・家族を支援する会・かわち),         渡邉美紀(のぞみの会)

日時: 平成 28 年 3 月 30 日 16:30~18:30

場所: ホテルプリムローズ大阪 2 階鳳凰(東)の間 出席者

報告者: 渡邉美紀 栄田美枝子

出席者

会長:松浦成昭(地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター総長)
      佐々木洋 (一般社団法人大阪府病院協会 副会長)

      茂松茂人 (一般社団法人大阪府医師会 副会長)

      高嶋香奈子(公益社団法人大阪府看護協会 副会長)

      高林弘の (大阪府八尾保健所 所長)

      冨田忠泰 (大阪府議会健康福祉常任委員)

      中山富雄 (地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター

         がん予防情報センター疫学予防課 課長)

      馬場武彦 (一般社団法人大阪府私立病院協会 副会長)

          林 紀夫 (独立行政法人労働者健康福祉機構関西労災病院 病院長)

          原 純一 (地方独立行政法人大阪市民病院機構大阪市立総合医療センター 

                        副院長)

          東山聖彦 (地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター   

                        副院長)

         宮代 勲  (地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター  

                      がん予防情報センター企画調査課課長兼消化器外科副部長) 

         山本浩嗣 (東大阪市健康部保健所健康づくり課 課長)

         和田 信 (地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター  

                       心療・緩和科 部長)

         渡邉美紀 (乳がん患者・家族の会「のぞみの会」 代表)

         栄田美枝子(がん患者・家族を支援する会・かわち 代表)

        欠席者 3 名
 
議題

  ① 部会の活動状況について

  ② 第二期大阪府がん対策推進計画の取り組み状況について

  ③ 大阪がん患者団体協議会の活動について
 
  ① と②をがん対策グループ長の中谷氏が報告されました

  ③は渡邉・栄田が発表しました
 
質問・要望 (患者委員から)

○今年度の部会の開催について

  「がん診療拠点病院部会」を除いて、今年度の「部会」の開催が一回で、しかもこ

    の 3 月に集中しました。 特に気になったのは、「肝炎肝がん対策部会」での精

    密   検診の助成についてです。たし かに 26 年度でも効果未知数と言われていま

    したが、患者委員は納得できていません。 もっと時間をとって議論の余地はある

    はずです。 
  (会長)肝炎肝がん対策部会は、親会(国)2回して、大阪は 1 回となりまし

     た。 必要時に部会をするようにしましょう。 
 
○がん診療拠点病院部会で、26 年度敷地内禁煙ができていない病院が 2 施設ありま

 し たが、どうなっていますか? 
  (回答)手元に資料がないので・・・後日に報告します(4/6 未)
 
○患者支援検討部会の取り組みは、患者側からすると、日常の問題解決にとって、相

 談支援センターの存在は大きいものがあります。  昨年のこの委員会で、相談支援

 センターの問題、わかりにくい所にある病院もありと のことにて、委員会として現

 地調査も考える旨を言われたようですが、府として調査 されたのでしょうか? 
 (回答)拠点病院にいく機会があり、相談支援センターを見て歩いています  わかり

 やすい案内掲示、パンフの置き場所、ホームページにのせることも指導してい ます
 
○ 28 年度の取り組みに「がん患者団体協議会等との継続的な意見交換」がありま

 す。 大変ありがたいことで、積極的に協力していきたいと思います。 そこで言う

 べきことかもしれませんが、実は「診療連携協議会相談支援センター部会」 を公開

 して傍聴できるようにしていただきたいのです。  がん患者団体にとっては、相談

 支援センターとは、日常的に連携をとっていただきた い所ですので、相談員は定着

 していただきたいと切に思いますので、患者側も相談員 の現状を知らないといけな

 い思いでのお願いです。 相談支援センターの相談員の定着が病院によってはよくな

 いと聞くにつけ、お仕事も 多様で、「なんでも相談屋的」でしょうし、病診連携や

 あらたに就労支援も加わり、 病院の窓口であって、「縁の下の力持ち的」役割を果

 たしながらも、院内での市民権が得られていないこともあるでしょう。一般的には

 知名度はまだまだあがっていない のが現実だと思います。 
 (回答)国では患者代表が入っています。検討します
 
○がん検診・診療部会に現在オブザーバー参加の患者委員を正式部会員にしていただ

 け ないか? 
 (回答)検討の余地あり・・・内容が専門医でも難しいのでオブザーバーとしてい

 る  。実態は、膨大な資料もあり、部会が始まる前に個人面談をして説明をして、

 意見を もらっています。今までの患者委員で現状肯定の方もおられます 。
 
その他の質問・意見

○がん予防の学習活動で、公立中学校での「あなたにできるがん予防」の講演の効果

 について 
 (回答)アンケートをとって、いい感触と受け止めています  国は平成 29 年から本

 格的開始する予定
 
○がん基金の決定が年度末近くでは、遅すぎて、充実した事業にならないのでは 
 (回答)今年度は申請受付8月、決定 11 月半ばでした   申請期間、資料等検討
 
感想 

 膨大な第二期がん対策推進計画、そして、7 部会の 27 年度取り組み報告と 28 年度 の目標を、中谷氏が一括で発表されましたが、各部会の到達点や課題について討議する ことなく終わってしまいました。患者委員としての力量不足を感じ申し訳なく思います。
  ただ、大阪がん協議会のプレゼンテーション後に「実情がよくわかった」また、松浦 会長の誘導もあり、「がん相談支援センター」の質と周知の必要性、現状についての発 言がありました。患者支援検討部会は、動き出したように思いました。それが唯一の成 果です。