がん連携拠点病院部会報告

(開催日)平成29年2月9日   (報告者)中村弘子(水琴窟の会)

日時:平成2929日(木)18時~19時                                        

 場所:大阪府立成人病センター             

 

議事

(1)府指定がん診療拠点病院の指定更新及び新規指定について

【審議結果】

 ○指定更新:5病院はいずれも全て指定要件を満たしており、指定更新

   南河内二次医療圏 [富田林病院]

   泉州二次医療圏  [府中病院] [りんくう総合医療センター] 

            [泉大津市立病院]

   大阪市二次医療圏 [(独)地域医療機能推進機構大阪病院]

○新規指定:新規申請の1病院は指定要件を全て満たしており、新規指定 

[耳原総合病院]

 

(2)がん対策基本法の改正について

   目的規定(第1条)に「がん対策において、がん患者がその状況に応じて必要な支援を総合的に受けられるようにすることが課題となっていること」を追加 

 

(3)第二期大阪府がん対策推進計画の取組み状況について

【各委員意見】

 ○平成27年度に改定したパスの実績はどうか。

  ⇒最終評価となれば実績等を整理するが、今回は現時点での取組みへの評価ということでお願いする。

 ○取組みに対する成果がない。今後、どのように評価していくか配慮願いたい。

  ⇒具体的な取り組み目標のないものについては、定性的な評価となる。最終的な評価は改めて示す。

 ○地域連携クリティカルパスの推進は今の形では難しいところがある。

○拠点病院の診療実績のうち、悪性腫瘍手術件数や化学療法ののべ患者数などで実績が減少している。

厚生労働省の通達に基づき、悪性腫瘍手術件数では内視鏡の件数を除いたことにより、化学療法はレジメンのカウント数を徹底した結果であり、今年度の方がより厳密な数字である。

【審議結果】

   ○取組み状況について、大阪府の自己評価を部会評価とすることを承認

 

 (4)その他

   ○第三期がん対策推進計画の策定スケジュール(案)について

 

 [部会を終えて]

   所要時間約1時間の短い部会の中、今年度拠点病院見学の様子は守秘義務も

  あってか、触れられず、臨床現場のご苦労を目の当たりにできたことは大変勉強

  になった。患者の目で指摘すべき点は、落とさないよう心がけた。

 

第三期がん対策基本法の改正にがん患者に必要な総合的支援が目的に追加され、紙面上の文言がどれだけ具現化されるか、具体的な策を切に期待する。患者側も能動的前進が必要である。