日時:平成29年3月31日(金) 16時00分~18時過ぎ
場所:大阪国際がんセンター1階 講堂
報告者:栄田美枝子 渡邉美紀
出席者
会長:松浦 成昭 (地方独立行政法人大阪府立病院機構
大阪国際がん センター総長)
乾 英夫 (一般社団法人大阪府薬剤師会 副会長)
植田 政嗣 (公益財団法人大阪府保健医療財団 大阪がん循環器病予防センター所長兼婦人科検診部長)
佐々木 洋 (一般社団法人大阪府病院協会 副会長)
髙嶋 香奈子 (公益社団法人大阪府看護協会 副会長)
中尾 正俊 (一般社団法人大阪府医師会 副会長)
中山 富雄 (地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪国際がんセンター がん対策センター 疫学統計部 部長)
馬場 武彦 (一般社団法人大阪府私立病院協会 副会長)
原 純一 (地方独立行政法人大阪市民病院機構 大阪市立総合医療センター副院長)
宮代 勲 (地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪国際がんセンター がん対策センター 政策情報部 部長)
泰江 まさき (大阪府議会健康福祉常任委員)
和田 信 (地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪国際がんセンター 診療・緩和科 部長)
栄田 美枝子 (「がん患者・家族を支援する会・かわち」副代表)
渡邉 美紀 (乳がん患者・家族の会「のぞみの会」代表
欠席者5名
議題
(1)大阪府がん対策推進委員会各部会の活動状況について
(2)第二期大阪府がん対策推進計画の取り組み状況について
(3)次期大阪府がん対策推進計画策定に向けて
大阪府がん対策グループの里村課長補佐より報告
・がん検診・診療部会
胃がん検診 内視鏡検査の導入について検討しているがなかなか難し
いので様子見状態
・肝炎肝がん対策部会
専門医療機関9機関、同協力医療機関20機関を新規指定
・がん診療拠点病院部会
府指定がん診療拠点病院の指定更新及び新規指定について
全ての申請病院の指定が妥当
新規1病院は耳原総合病院
・緩和ケア推進部会
大阪府がん診療連携協議会緩和ケア部会が策定を進めている「大阪府がん緩和地域連携パス」の進捗状況の報告
・患者支援検討部会
がん対策基本法の改正、相談員向け就労支援研修会の実施について
など
・小児がん部会
小児がん拠点病院(国指定)の取り組み状況についてなど
・がん登録部会
全国がん登録推進における取り組み状況についてなど
※各部会の議事録は各委員の議事録を参照ください。
【患者委員の質疑応答】
○(渡邉)がん診療拠点病院部会では拠点病院の訪問見学を今で15病院
されているそうですがその結果の公表はないのでしょうか?
やはり訪問されたことでわかったよかったところや気づきなど
あれば、公表することで励みにもなるし、ほかの病院は刺激に
もなるように思います。
(回答)今のところ予定はないが65病院の見学を終えて出そろったと
きにまた検討するかも?訪問先の病院には不十分な箇所や頑
張ってるところは各々伝えている。
○(栄田)「医療機関の連携・協力体制の整備」について、地域連携クリ
ティカルパスの推進で、今の形では難しいとの意見がある下、
29年度の取り組みに継続して提案されている点を指摘しまし
た。すると、「クリティカルパス」なるものの論議になりまし
た。
(回答)あくまでもがん拠点病院から地域の医療機関に送るもの(パ
ス)であり、患者は介在しないもの
(栄田)現物を知らないままの意見で噛み合わなかったが、「パス」
を、患者が見れて治療・療養計画に沿ったものにしてほしいと
無理(?)な注文をしました。
・次期がん対策推進計画策定に向けて、がん団体協議会の提言を
検討していただきたい
(回答)国の策定がまだ、でき次第ご意見を検討していきます。
○(渡邉)がんゲノム医療の件
遺伝性がんがどんどん解明されて来ていますがそれに対応でき
るカウンセリングの専門職の人数が全く足りていませんがそれ
に対して大阪として力を入れてくださっているのか?
(回答)これは第三期の中に入っているが国レベルの事なので・・・。
大阪国際がんセンターにはその診療科もできている。
【他委員からの意見】
○高齢者。認知症のがん患者に対しての対応
○その他、がん患者の妊孕性に関すること等
【推進委員会を終えて】
今回、当委員会に患者委員の意見・要望を文書として提出しました。
(別紙)
配布資料に加えてもらい、事務局から回答されましたが、時間オー
バーにてやり取りができませんでした。明確な回答を受けるのは、
次期委員に託したいと思います。
会議の進め方は、膨大な資料の説明に大半の時間を要し、討議の時間
が少なく、不完全燃焼感は否めず終わってしまいました。
2017年3月27日
松浦成昭会長様
大阪府健康づくり課がん対策グループ様
乳がん患者家族の会「のぞみの会」
代表 渡邉美紀
がん患者家族を支援する会・かわち
副代表 栄田美枝子
28年度第1回がん対策推進委員会への要望等について
日頃から患者委員や、がん患者団体協議会へのご指導、ご支援に感謝申し上げます。
特に事務局との意見交換会の機会を設けていただき重ねて感謝申し上げます。
委員会を間際に控えてですが、当方、種々の要望が上がってきました。当日限られた時間内では、一方通行になりかねないので、直前になりましたが、文書で申し入れ、当日お返事をいただきたく思いこの様な形をとりました。よろしくお願いいたします。
記
1.大阪府の議事録概要(HPで公表分)について
基本的には概要でも構わないけれど,委員からの意見は要点で構わないので,記録に残してほしい。現状は発言部分の省略が多過ぎるように思う。
2.今回から各部会とも「自己評価欄」が設けられるようになったことは評価できる。
ただ「テーマの達成度」についての評価であり,殆どが評価Aである。これでは自己満
足に過ぎず,評価する意味が余りない。
今回の評価では,実施した中身がどんなものであろうと,やればAと評価されている。
例えば相談員研修をしたら,どんな問題が浮き彫りになり,どんな対策を取るべきか
を抽出し,対策を取ったのか否か,その成果はどうだったのか等,どこまでやったのか
で評価点を付けるべきである。終わり迄やったときAとすべきであろう。
検診部会では精度管理センターがそうした活動を行い,精検受診率の成果を上げたことが報告されたが,それがAであろう。
緩和ケア部会では,委員から「事務局の報告だけでは,成果がわからないので正しい評価ができない」という意見が出たが,当然と言える。今後の改善をお願いする。
またがん患者サイドからすると,「テーマの達成度」も然ることながら,「その部会が府民やがん患者から感謝される任務を果たしたか否か」を評価してほしい。簡易的には,傍聴者の評価でも良い。便宜的評価ではあるが,第三者的評価が必要なのではないか?府民やがん患者目線からの委員会・部会への評価が本来目指すべき評価ではないのか?検討してほしい。
3.現状の部会は実質的に事務局報告の審議だけで終わっている。本来は新しい部会長を選出したら,部会長から任期中の重点的政策方針などの部会方針が出され,それに沿って審議が進められるべきである。そして何が審議不十分であったかを明確にして,「次回への申し送り事項」として,記録に残し,議事録にも明記すべきである。このような審議の在り方を次期委員会・部会にお願いしたい。
4. 昨年の積み残しについて(未回答)
・がん検診・診療部会に患者委員を正式部会員にしていただけないか
・がん診療拠点病院の敷地内禁煙がすべてできているか
・診療連携協議会相談支援センター部会の公開・傍聴できないか
以上